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ブラック•スクエアー
 彼らの音楽は、スカとレゲエがブレンドされ、パンクロックのソウルを持ち合わせたものである。 彼らの音楽にレゲエテイストがあるのは、ハワイ育ちという背景からだ。バンドの名前は、ロシア人の芸術家カジミール•マレーヴィチの1915年に描かれた「黒の正方形」に由来する。彼が目指したアートは、精神•空間の絶対的自由である。つまり、あらゆる”意味”を徹底的に排した抽象的作品を追求しており、これが彼らが音楽に求めるものと一致するのである。
 ブラック•スクエアーは2002年、ジョッシュ86、リトル•ブライアン•キム、ニック•デンジャーのメンバーによって、『パンク/スカ トリオ』として結成された。『オペレーション•アイヴィ』『バッド• ブライアンズ』『ザ•クラッシュ』 などの バンドの影響を受け、彼らの歌詞には、多くはハワイに関してだが政治的、環境的、文化的、経済的問題に関心が寄せられいる。

初のアルバム『エンド•ザ•サイクル』は、2004年の夏にリリース された。このアルバムのベーシックパンクとレゲエは、歌詞と見事にマッチしている。アフガニスタン侵略とイラク戦争の勃発の時期に 描かれたこのアルバムはブッシュ政権の世界政略を激しく非難した作品である。このアルバム以降はバンドにホルンが加わり、より複雑な音楽への道を辿ることになる。

 アルバム第二弾『ワン•グラス•オブ•ウオーター』が発売されたのは 2007年の1月。このアルバムは、10代のホームレス、グローバル化、軍国化、そして世界第二次大戦中の日本の強制収容所など、多岐にわたって歌われていることに特徴がある。メンバーに新しくブラスのティー•アール、ジー•ボーンそしてベイビーフェイスを迎え、金管楽器のサウンドを再び重要なものにしている。

アルバム第三弾には『オンワード(2009年6月)』がリリース。完全デジタル化の時代になる中で、基本的な音楽性を取り戻し、彼らの社会への関心が今もなお続いている事を反映したアルバムになっている。このアルバムは、センスの良いロック=ステディ(1960年代のジャマイカのダンス音楽;スローテンポが特徴)が詰まったものであり、彼らの進化が発揮されている。彼ら独特のレゲエと融合されたパンクミュージックから成ることなしに、直接的な影響は従来のスカミュージックとなったアルバムに仕上がっている。

最近の活躍としては6ヶ月のアメリカ本土ツアーであり、ラジオでも放送されている。オハイオ州のトレド よりも市場が小さく、演出できる隣接した都市も  ない、ハワイのオアフ島で活躍をするブラック•   スクエアーだが、地元と インターネットのサポートに支えられ、DIY(独自にマーケットをする)により活躍している。現在の メンバーはジョッシュ86  (ギター)、キャット (バス)、ブライアン•キム(ドラム)、ティー•アール   (アルトサックス)、ジー•ボーン(トロンバーン)、ベイビーフェイス•    マックエバンズ(テナーサックス)である。